サポーターズ・ガイド
<子供たちを応援する親御さんたちのために>

自立の第一歩

子どもなりに、自分で必要だと思うことを自分でやることが大事。
自分で考え、やってみて、
分からなければ大人に聞く!!


毎週のように見かける光景があります。試合会場でのチームの場所取り、飲み物も着替えも、何から何まで親が準備。子どもはただ単に用意されたものを飲み、言われるままに着替えるだけです。いつも必ずそろっているから、「ありがとう」とさえ言わない選手もいます。これでは感謝の気持ちは生まれません。お手伝いいただくのはたいへんありがたいことです。でもほとんどが、子どもたち自身でできることです。こどもたち自身が、したほうがいい、する必要があるとわかることです。むしろ、子どもなりに、必要なことは自分で必要だと思って、自分でやるということこそ大事です。足りなかったり不便だったりしたら、自分で考えて、工夫したり大人に相談したりで何とかする。そして次にはそうならないようにすることが大切です。練習や試合に出かける準備も子どもたち自身ができるようにしましょう。ユニフォームやレガースを忘れたら試合には出られません。これは、ルールです。自立が大切であると考え、自立した選手を育成しようと考えています。自立しているというのは、自分自身で判断して、責任をもって行動する、ということです。誰かにやれと言われたから、ではなく、自分自身がやりたい、やったほうがいいと思うからやる。失敗も自分の判断によるもの。誰のせいにもできません。また、何から何まで大人がそろえてくれる環境に子どもたちが「あって当然」と思うことは間違いです。用意してもらえない環境では何もできない、適応できない子どもになってしまうのではないでしょうか。あなたは、大人になるまで手取り足取り面倒をみるのでしょうか?何から何まで常に用意されている環境を与えることがマイナスとなるのではないでしょうか?最近は、以前より忘れ物をする子供が増えているように思います。忘れものをしても親がすぐに届けてしまう。これが本当の意味で子供たちのためになるのでしょうか?一度忘れて困ると、次からは自分で準備をして忘れないようになる。これが成長です。せめて、『忘れものない?』と確認をする程度にしてください。

チームへの協力

子供のサポートであることを忘れず

ライオンズは少年団です。
チームの活動にはみなさんの協力が必要です。
みなさんの応援や協力は子供たちにも励ましになります。
練習の送迎、また、遠征や試合などでは、低学年ほどご協力頂く必要があります。みなさんの協力なしではチーム運営は成り立ちません。
『何から何まで、やれる限りなんでも』ではなく、チームの考えや指導方針にそって協力をしてください。わからないことは一人で判断するのではなく、チームとして相談して求められていることを確認しましょう。勝手なルール作りや勝手な解釈はチームとして認めることはできません。
大切なことは、『子供たちの成長に必要なこと、一番いいこと』をすることで、みなさんのやりがいや満足、大人同士のお付き合いを保つためではありません。よく考えてみましょう。実は、良かれと思って子供の成長を阻害していませんか?
チームに関わりたいと思っていても、仕事や家族などの都合で関われない方もいるでしょう。そんな時もあくまでも子供中心に考え、『子供の活動をサポートする』ことを忘れずに、大人同士で考え、話し合い、カバーしあって行くことが大切です。勝手なルールを作るのではなく、問題があればチームとして考えていかなければならないでしょう。
ただし、無関心は子供にとってとても寂しいことです。忙しい、余裕がないではなく、気にかけ、関心をもち、出来るやり方をかんがえてご協力ください。

こどもはこども、あなたの分身ではありません

自分のこどもに期待しない親はいないでしょう。
自分が苦労したから、自分のようになって欲しくないから・・・せめて子供は・・・。
ついついこどもにプレッシャーをかけすぎていませんか?
その結果、こどもは親を喜ばせるために、親をがっかりさせないためにプレーするようになってしまいます。
期待は励みになりますが、過度の期待はプレッシャーになります。現実の自分とのギャップに悩み苦しむことになります。悩み苦しんでいる状態では、せっかくの成長を阻害します。
熱中している子供たちの気持ちにも波も あります。気持ちが弱っている時には励ますことが大切になります。少し頑張らせて乗り越えさせることが大切です。
ドロップアウトしないようにサポートしましょう。

見守る余裕を

勝ったり負けたり、選ばれたり選ばれなかったりするのがスポーツの世界です。トレセンに選ばれたから将来が保証されるわけではありません。
今、選ばれなかったとしても将来トップの選手になる可能性はあります。
見込みがあるかどうか気になるのは当然です。でも、早く見切りをつけるのは子供にとって良いことではないでしょう。好きでサッカーをやっているなら、見守ってあげてください。一番大切なのは、『 サッカーが好き 』 。子供たちの成長をゆっくり見守ってあげましょう。主役はこども『プレイヤーズ ファースト』です。

ベストを尽くす!!勝ち負け以外に大切なこと

スポーツには、必ず勝敗がついてまわります。
サッカーは、ルールは簡単ですが、たくさんの要素が絡み合った複雑なスポーツです。
勝利はもちろん成功体験につながります。成功体験は子供たちの成長のちからとなります。
成功体験は試合の勝利からしか得られないものではなく、いろいろなことから得ることができます。また、負けて学ぶこともたくさんあります。
そんなサッカーだからこそ、プロセスや内容が大切になります。
実際には、内容の悪い試合が勝ち試合だったり、内容は悪くないのに負け試合だったり。
一番大切なことは全力を尽くす習慣をつけることだと思います。
こと少年サッカーにおいては、10%の技術と10%の運と、残り80%はあきらめずに戦うことだと思います。
ライオンズは、まずはトライ。失敗したら次は成功するように。その積み重ねが力になると考えています。負けや失敗を恐れるあまりにトライをしない。これはあってはならないことです。何度も何度も全力でトライして失敗して成長していく 、そこから諦めない気持ちや、負けない強さ、くじけない精神力が培われて行くことでしょう。
これから大きく成長してゆく子供たちにとって今の勝敗は大したことではないのではないでしょうか?
周りの大人の方が勝敗に一喜一憂しているようでは 、子供たちは大きく育ちません。勝ちも負けもまずは、周囲の大人が受け入れて子供たちの成長を待ちましょう。

リスペクト

少年サッカーは現在8人制です。8人でサッカーはできません。相手の選手と審判を含めると 19 人でしょうか。相手の選手をふくめ仲間を大切にしましょう。仲間と助け合うことこそサッカーの特徴のひとつです。
相手のチームを『敵』とは言わずに『相手』と呼びましょう。 みんなサッカーがつなぐ仲間です。
審判も仲間です。審判なくして試合は成立しません。子供たちの前では、審判のジャッジに対する批判はやめましょう。審判を批判しても勝敗はかわりませんので・・・。誤審も含めてサッカーです。
指導者は、いつも選手中心で考えています。あまりひどい場合は、大会本部へあるいは本人へ試合が終了してから必ず抗議しますので。そうしないと一生懸命戦っている子供たちが可愛そうですから 。

サッカー経験のあるお父さんたちへ

ご自分でサッカー経験をお持ちのお父さんたちは自分のサッカー経験から観ていて歯がゆさを覚えることでしょう。
我慢できずに叫ぶ、怒鳴る、よく見る光景です。
サッカーも年々進歩し、大きく変わっています。世界的に見てもサッカーの進化は止まりません。いかがでしょうか、ご自分が小学生だった頃、お子さんと同じことができたでしょうか?恐らく、はるかにレバルの高い技術をもっているのではないでしょうか?
小学生年代のサッカーは特に育成の要素が多いのではないでしょうか?
指導者は、常に勉強し、指導に当たっております。もしも、歯がゆいことがありましたら何なりとコーチに相談してください。指導はコーチに任せてください。
ご自分でも指導したいと思われましたら、スタッフに入っていただいて指導のお手伝いをしてください。あくまでもお手伝いですが・・・。

物を大切に

ライオンズは使用できるグランドが限られていますので、他チームの会場で練習や試合をすることが多いチームです。借りた道具や会場は大切に使いましょう。
借りたものは借りた時以上にきれいにして返すのは当たり前のことだと思います。チームの備品についても同様です。『借りたものは借りた時よりもきれいにして返す。』子供たちにも伝えますが、それ以前に大人が背中を見せましょう。
また、当たり前のことですが、会場を借りる場合や招待された場合は、積極的に会場準備や片付けのお手伝いをお願いします。挨拶は当たり前ですね。